歯周ポケット内は見えない
だからこそ、見るための努力をすべきである
マイクロリトラクションとは
現在一般的に行われている歯周基本治療(ここでは、歯周ポケット内に器具を挿入して歯の表面についた歯石などを取る行為と定義させていただきます)を行う際には、歯周ポケットの中に器具を挿入し、手指の感覚を研ぎ澄まし見えていない歯周ポケット内の状況を正確に捉え正確に除去すべき対象物を除去するということが重要視され、それらを行うためには熟練した技術が必要であるとされています。しかし、それらの診療行為は基本的に全て手探りで行われています。
現在歯周基本治療を行なっている歯科医療従事者の皆さん、治療を受けている患者さん、あなたが関わっている歯周ポケットの中がどのような状況になっているか、そんなことを考えた事はありますか?
一生懸命治療をしたのに歯周ポケットの数値が改善しない、何回も通院して治療を受けたのに歯周ポケットの数値が改善していない、それぞれの立場で、そのようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
では、なぜその歯周ポケットが改善しないのか。
それは、歯肉に炎症を起こす原因を目標とした処置、除去がされていないからです。
本当に歯石が取りきれていますか?
今、歯周ポケット内で触れているものは、本当に歯石ですか?その根拠は?
私は、術者のやり方が悪いというだけでもなく、患者様のブラッシングが悪いとも思っていません。手探りの処置には限界があると強く感じています。
人間は、8割近くを視覚に頼って生活しています。手指の感覚は勿論素晴らしい。ですが、やはり見ることには敵いません。
すでにその事実を具現化しているのが、現在当たり前になっているマイクロスコープを用いた根管治療です。
所見を見て診断をし、所見を見て処置を行う。そうすることによって今より改善できる歯周ポケットが数えきれないほどあると感じています。
MicroPex Hygienic Laboratoryについて
MicroPex Hygienic Laboratoryは、マイクロスコープによる歯周ポケット内所見という視覚的根拠をもとに、所見から考える診断、処置、継続的なメンテナンスの提供を行うとともに、診療技術の提供と教育を行います。
歯周病を治したいと考える全ての人の後押しを全力で行います。
主な活動内容:セミナー活動、診療提供
MicroPex Hygienic Laboratory
代表 清水直美
清水直美 略歴

2008 早稲田医学院歯科衛生士専門学校卒業
歯科衛生士国家試験合格
2008-2019 都内および地元にて勤務
2019 MicroPex Endodontics としてフリーランス活動開始
都内および近郊にて専門活動
2020 マイクロリトラクションテクニックを考案
2021 MicroPex Hygienic Laboratory設立 主宰
2022 日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士
神奈川歯科大学 特任講師
2024 KARL KAPS Germany 認定講師
mectron medical technology 認定講師
2025 日本歯内療法学会歯科衛生士関連委員会 委員
顧問
井上 孝: 東京歯科大学名誉教授 病理学
インストラクター
歯科医師
中川寛一: 東京歯科大学歯内療法学講座元教授 歯学博士
渡辺泰平: 陽光台ファミリー歯科クリニック理事長 歯学博士
歯科衛生士
高橋美嘉: 東京都練馬区 すずしろ歯科 日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士
青山佳奈: 愛知県額田郡 ハピネス歯科こども歯科クリニック 日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士
活動理念
• 私たちはマイクロスコープを基調とした高度な医療を患者さんに提供します.
• 私たちは歯科医師および関連の分野との連携を元に処置を行います.
• 私たちは患者さんの苦痛を理解し,その解放に努めます.
• 私たちは最新の技術,知識の修得と研鑽に努めます.
• 私たちは正しい処置の喧伝を行い,後進の育成にあたります.
精密歯周治療とは
歯科衛生士の視線で歯周組織の構造や特徴の基礎的な正しい知識を学び、それらのベースをもとにマイクロスコープを駆使した臨床において病理組織学を基調とした科学的根拠のある処置を行うこと。
ブラッシング指導を行なったにもかかわらず炎症が強いケースにおいて視野を確保することはそう容易くはありません。このようなケースにおいてもマイクロリトラクションを応用すれば、確定診断の一助となります。